私は、3年前に結婚し2人の子供に恵まれて・平和と言えないまでも平凡な毎日を過ごしておりました。私は主婦業で 家事に当たり、主人は夕方から翌朝まで勤務する会社に勤めておりました。主人の給料は、十分とまではいきませんが、私たち親子4人が生活していくのに特に 支障はありませんでした。しかし、主人の勤務が終夜であり、淋しいときがしばしばでした。このことを学校時代の女性友達に打ち明けたところ、「淋しいとき に取って置きのものがある。自分も淋しいときには、これをやっている。」と言って覚せい剤を注射して貰いました。すると、体中がスーッと冷たくなり、体が 軽くなったような何とも言えない良い気持ちになりました。その時は一度くらいならだいじょうぶと思っていたのですが1回の気持ちがたまらなくなり毎日注射 をする様になってしまいました。しかし、この男が警察に逮捕されてしまったため、また、先程の女友達に新たな暴力団員を紹介してもらって、覚せい剤を買っ ておりました。この頃になると、自分で注射することが出来るようになりました。
そして、最初の男からは只で貰っておりましたが、次の男からは、1回分5千円単位でお金が消えて行きました。この覚せい剤に掛かるお金は、主人に内緒で サラ金から借りたり、自分の母親から子供の服を買うからといって借りたり、主人の両親から生活費が苦しいからといって借りたりして何百万円というお金を借 金してしまいました。そうこうしているうちに、麻薬取締官に逮捕されてしまい、主人を初め皆に知られてしまったのです。私の処分は、執行猶予を付けても らっての懲役刑でありました。判決を受けて戻って来た私を待っていたものは、主人との離婚でした。借金は私の両親が返済してはありましたが、私は2人の子 供を連れて実家へ戻り、生活のための職探しに奔走し、やっとの思いで外交関係の仕事を見付けることが出来ました。今は、母子で健康的な毎日を過ごしており ます。淋しいからという甘えた理由から、ちょっとした気持ちから手を出した覚せい剤の代償は、私にとってあまりにも大きいものでありました。今後又、子供 達に顔向けできない様な事は二度としない様にと決心を固く持つことだと決意しております
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