おなじみの神話にこういうのがある。「クリエイティブなものには、麻薬が道連れ、麻薬をやれば、新しい創造の世界が開けて、画家や詩人や音楽家が真の天才を発揮しはじめる」というものだ。しかし、芸術に携わる本当に才能のある人々には、そのような仮説は論外だ。その人たちにとって麻薬は、ミューズどころか、悪にほかならない。
ロシアの有名な歌手、ミュージシャンでロックグループDDTの創始者でもあるユーリー・シェフチュクは、言うまでもなく才能あふれる賢明な人物である。まさに、上に述べた芸術家のひとりだ。あるテレビ局のインタビューの中で「クリエーションに麻薬はどんな影響を及ぼすか」ということについて、彼はきっぱりと言い切っている。
「創造力は善なるもの、麻薬は邪悪なるものだ。悪に染まっていては、人は創造的なものを作り上げることができない。私は、どんなものであるにせよ見事な作品が書けたのは麻薬のおかげかもしれないなんてミュージシャンは一人も知らない。麻薬はリラックスするためのものなんかじゃない、それどころか、世界を牢獄に変えてしまうものなんだ」
ユーリー・シェフチュクとのインタビューの完全版:
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