マヤ反薬物トランスナショナルオンラインコンテスト。反アルコルや薬物中毒ビデオ、写真、ポスター、絵画

ホーム / ニュース /

セルゲイ・デ・ロカムボレ―麻薬と芸術について

26.03.2012

 2012年3月21日、イシク湖沿岸で春分の日に相当するユニークなフェスティバルが催された。多くの伝説と神話に包まれた湖で、第一線で活躍するキルギス共和国の若い芸術家たちが集まり、「古典的やり方で締め付けられた男の迷宮」を催した。このコンセプトは全ての俗世の不安から魂を綺麗にし、ひとりひとりに内なる調和を作ることである。迷宮は星の配置に沿っており、惑星は石で表されている。迷宮の中央には最も硬い石が置かれ、太陽を表している。「太陽」まで辿り着いた者は近親者の健康と幸せを願うことができる。

 「マーヤー」の組織委員会は、この芸術作品を作ったサンクト・ペテルブルグの有名な芸術家セルゲイ・デ・ロカムボレを後援している。「麻薬から自由な理性」ワールドリーグは創造的な芸術家を常に支援している。世界中のクリエイティブな芸術かも我々を支持してくれている。

 セルゲイ・デ・ロカムボレの母親は麻薬中毒治療の専門家だので、セルゲイは常に麻薬乱用の深刻さについて意識していた。我々と問題意識を共有しているといえる。

 セルゲイ、今日私たちが直面している「麻薬の爆発的拡散」についてどう思いますか?

―社会的に、肉体的に、思想的に成長する代わりに、若者たちは安易に現実逃避してしまっています。麻薬使用直後に浸る感覚と引き換えにその後のノーマルな社会との関わり合いを壊してしまいます。麻薬中毒となることは奴隷になるのに等しいと思います。自由の代わりに麻薬中毒者は麻薬を捜し求めるようになります。そして最も悪いことには彼は周りの人にも自分のようになることを薦めることです。今日、ロシア、キルギス、中央アジアでは麻薬取引が深刻な問題です。私の母は都市の麻薬中毒専門医だったので問題の深刻さを認識しています。他方で、村に行ってみると、タバコを買うのとまるで同じような感覚で麻薬が売買されている光景を見ます。この状況を変えるには思い切った施策が必要でしょう。

芸術は麻薬中毒から回復する一助となりますか?

―麻薬使用を深刻に考えない芸術家も多いのは確かです。意識を広げるために麻薬を使ったりします。しかし、そのことと引き換えに、取り外しのきかない鎖にがんじがらめになってしますのです。他方で、私は創造的な仕事によって人が回復するのを見たことがあります。創造力は時にして人を救うのです。

 どんな芸術プロジェクトで働くであれ、そこに政治が介在してはならぬと私は主張してきました。非営利でこそグローバルな問題を解決するために多くのことができると考えています。

 セルゲイ・デ・ロカムボレの考えは「マーヤー」のコンセプトと重なる。創造力と自己を改善していくことが治癒につながる。様々な文化の様々な方法を結集することによって麻薬から逃れることができるであろう。様々なジャンル、国籍、宗教のクリエイティブな人々が集まり協力することは「マーヤー」プロジェクトの発展にとって新たな道しるべとなるだろう。麻薬中毒問題は私たちひとりひとりに関わる問題である。グローバル規模での麻薬との戦いこそが勝利に導いてくれる。


 


 

 

 

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
  • LiveInternetで共有
  •  LiveJournalで共有
薬物中毒の悪影響 麻薬を吸うのはどうやってストップできるのか 薬物中毒者の生活から悲しいストーリー