21.03.2012
ロシアの議員と専門家が連邦麻薬管理局(FDCS)の提案を支持している。その提案とは、麻薬乱用に刑事罰を適用するというものである。ただ、法案は修正の余地ありと考える議員・専門家たちも少なくない。FDCSは麻薬乱用者に2年までの禁固刑または強制労働を課すことを検討している。現行法では、4000-5000ルーブリか15日間までの行政拘束のみである。
以前に重大な犯罪を犯したことがない場合や自発的に社会医療リハビリ・センターに行く者は刑事罰から免れる。また、刑事・行政事件に関与した麻薬中毒者には裁判所がリハビリテーション施設を決定する。
FDCSは麻薬中毒者の農業作業によるリハビリをサポートしている。デソモルフィンを使用した者を特定するために薬局からメチルモルフィンを含む薬剤を購入した者全員に検査を義務付けることや学校で薬物検査を実施することも検討されている。また、FDCSはアヘン中毒患者に世界中で用いられているメタドンによる治療は効果がないと考えている。臨床的に効果が証明されないという。
国連によれば、ロシアには麻薬中毒者が250万、麻薬常用者が510万人いる。ヘロイン消費の第一位はロシアであり、世界のヘロインの21パーセント、アヘンの5パーセントが消費されている。