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ある主婦の告白(28歳・女性)

ある主婦の告白(28歳・女性)

作成者:   Aiko

国:   キルギスタン

追加日付: 08.05.2012

 主人も娘3人もまだ寝ていたある朝、私が朝食の支度にとりかかり、娘の弁当3個も出来上がり、温かい味噌汁が出来 たところに捜査官4、5名がやってきて、家宅捜査だというのです。私はただ驚くばかりでした。 

 捜査官は主人の寝ている部屋に入り、主人に何か問いつめている様子と室内の捜索をやっている様子が締め切ったドア越しに聞こえてくるだけでした。それか らおよそ1時間後、捜査官に連行されて部屋から出てきた主人は、私に「ごめん」と一言言うだけで捜査官の車で立ち去って行ったのです。   捜査官の話によれば、主人は2カ月程前から覚せい剤を注射しており、部屋の中から残りの覚せい剤と注射器も発見されたとのことでした。私はその時まで、 主人が覚せい剤を使っていたことは全く知りませんでした。   でも今から考えると最近の主人は何か異常でした。例えば、夜の外出が日増しに多くなり、金使いも荒くなり、僅かながらの貯金も私に内緒でキャッシュカー ドで引き出していたり、無遅刻、無欠勤を自慢していた仕事先も休みがちとなり、明るい日中に部屋のカーテンを締め切り、一人で部屋のなかをブツブツ何か言 いながら歩き回っていたり、テレビの中から誰かのぞいているようだと言ってテレビの裏側をかまいだしたりすることもあり、また些細なことで娘や私に怒鳴っ たり、物をなげたりしたかと思うと、翌日は人が変わったかと思うほどやさしく親切な態度となり、冗談を言ったり、頼みもしない部屋の掃除をしたりするので した。それが1日か2日後にはまた部屋にとじこもってしまい、部屋には誰も入るなと言うのでした。ですから、娘も私も何かはれものに触るような気がして主 人に話し掛けるのが恐い毎日でした。   覚せい剤の誘惑に負けた主人も悪いが、私たちの平和な家庭を破壊した覚せい剤が私は憎い。
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