私は妻と子供一人の平凡な家庭生活を送っていました。昨年の六月 頃のこと、友達に勧められ一度くらいならと、覚せい剤を注射してしまいました。すると体が軽くなったような何とも言えない気分になりました。
それから毎日のように覚せい剤を打ち、仕事も休みがちになりました。そのうち妻も覚せい剤を注射するようになり、親としての自覚もなくなり、子供を自分 の親にあずけて知り合い人の家に住み、日に二・三回注射するようになりました。 何度もやめようと思いながら、まだ大丈夫とまた注射してしまい、同じことの繰り返しでした。 三ケ月後に麻薬取締官に逮捕され、やっと自分を取り戻しました。 一回くらいならと言う気持ちから、取り返しのつかないことになってしまい、親や友人に迷惑をかけてしまいました。あのままずるずると続けていたらどう なったかと思うと、逮捕されて良かったと思っています。 拘置所で三ケ月くらい毎日反省の日々でした。二人とも執行猶予をもらい、社会に出ることができました。 しかし、信用を失い、仕事もなかなか見つからず、覚せい剤の代償の大きさを噛みしめています。一日も早く、この世からあの白い粉がなくなる日が来るよう 願っています。
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